ごあいさつ|『水木しげる漫画大全集』を読む日々 vol.000

 以前にも書きましたが、2021年に『水木しげる漫画大全集』を読みます。そしてその日々を綴ります。公式(?)の銘としては「全集読破日記」と打っております。ツイッターでもそのワードやハッシュタグで検索すると、特に年明けからはヒットするものが出てくるのではないかと思います。
 日記を書いていなくても『水木しげる漫画大全集』は読んだだろうし、『水木しげる漫画大全集』を読んでいなくても日記を書いていたでしょうが、全集を読み、その日々を綴り、さらには公開する、というのが「全集読破日記」です。

 実を言うと(というか)、私は日記屋 月日主催の「月日会」というコミュニティに入っていて、そこで週に一度発行される「会報」に日記を投稿しています。なので、読まれる日記を書くことにはある程度慣れていると思いますが、だからこそ難しいというか、同じ日々を通過しながら月日会日記と全集日記はまったく別の書き方をしようと思っているので、果たしてどうなることやら、という気がしています。「別の書き方」と書きましたが、それがどういうものになるのか、まだ見通しは明るくありません。どうなるんでしょう。
 でも考えてみれば、最初の日記本の日々だって「どうなるんでしょう」と思いながら日記をつけていました。それでなんとかなった(と著者は思っている)ので、まあ、なんとかなるのかもしれません。

 さて、『水木しげる漫画大全集』、まだ私の手元にはすべて揃っていませんで、前半は買いながら読んでいくことになりますが、ざっと概要だけご紹介しますと、

・本編……全103巻
・別巻……全5巻
・補巻……全5巻
・索引……全1巻

という合計114冊での構成で、講談社から発行されています。索引を除くページ数は概算で計57,410ページだそうです。水木しげるの「漫画」に関してはすべて網羅されているという、長大壮大な絵巻物といえます。
 冊数も多いですが、本文用紙が嵩高で厚みもあります。ざっと計算したのですが、すべて並べたときの幅の総延長(あるいはすべて積んだときの高さ)は3.6メートルぐらいになりそうです。
 せっかくなので日記にちなんだ言い換えをすると、3.6メートルというのは先般刊行された合本版(H.A.B版)の『プルーストを読む生活』(柿内正午/2020)約80冊分の厚さです。『読書の日記 本づくり/スープとパン/重力の虹』(阿久津隆/NUMABOOKS/2020)だと70冊弱でしょうか。なんとなくすごい感じが伝わるのではないかと思います。
 ちなみに私の『言葉に棲む日々』は背の幅が5ミリぐらいなので、720冊分(!)です。

 ……後半は完全に遊んでしまいましたが、なんだか楽しそうではありませんか? 私は楽しみです。
 まずは健康に書き進められることを祈って、いや、不健康であってもそれは紛れもなく私の日々なので、健康であっても不健康であっても、病めるときも健やかなるときも、日々を見つめ、綴れたらと思います。