1月22日|『水木しげる漫画大全集』を読む日々 vol.015

 整形外科に通いはじめて丸三年になった。多いときは週3で通っていたが、最近は月3ぐらいだ。

 通いはじめる前は、整形外科はご老人が多いのかと思っていた。僕が行く時間帯は、仕事帰りの人が多く、高齢者の姿は少ない。もっと明るい時間帯に通っているのかもしれない。学校帰りの中学生の姿もよく見かける。高校生もいなくはないが、中学生の方をよく見かける気がする。中学生はたいてい学校のジャージを着ている。

 首が不調なので、ウォーターベッドと首牽引のリハビリを行う。小康と悪化を繰り返し、これはもう一生付き合うかもしれないと、三年も経てばさすがに覚悟している。

 効果的だったといえば、リハビリよりも枕を変えたことが、これまでで最も効果があった。それを境に、僕の生活はずいぶんと楽になった。

 リハビリは劇的に効果があるというわけではない。けれども、しばらく通えていないと、体が「早く整えてくれ」と悲鳴をあげる。寝る前、湿布を贅沢に三枚貼れば翌朝は楽なので、湿布もちゃんと効果があるようだ。

 痛みは、首から肩へ、目へ、頭へと広がる。書くことも読むこともできず、ひどいときには目を開けていることさえつらくなる。その一番つらい状態に、いまでも時折なるし、睡眠不足が続くと夜を中心に症状のひどい状態が連日続く。


 上を向くのが楽というわけでもないが、下を向くのは特に負担になる。なので(と言い切れるかは微妙だが)、本は布団で仰向けになって読むことが多い。これが一番姿勢としては楽だし、長持ちする。

 ところが「仰向け読み」最大の弱点は、重い本や大きい本には不向きだということ。この理由で肝心の『水木しげる漫画大全集』を布団で読む機会は少ない。

 あと意外なところでは、コデックス装も若干読みにくいということを最近知った。よく開くという最大の特徴が、反発がなくて仰向け読みではかえって不安定になってしまう。コデックス装の本は見台で読むのがいいかもしれない。持ってないけど。