1月8日|『水木しげる漫画大全集』を読む日々 vol.004

 緊急事態宣言が出た。8日に勤め仕事の休みを取り、9日からの三連休と合わせて遅れに遅れている諸々の仕事を進めるべく考えていたので、もとより外出の予定はなかったが、整形外科は普段と変わらぬ(むしろ若干多いぐらいの)患者がいた。

 おそらく12月21日以来の整形外科で、ここまで空くと痛みも出てくる。リハビリが効いているという意味だけでなく、整形外科に行けないぐらいの忙しさが続くと、それだけ首や肩に負担がかかる、ということでもある。


 ところで、1月7日に「1月8日から緊急事態です宣言」が出されたわけだけれど、「緊急」という言葉に対するその奇妙な「悠長さ」が、とても興味深く思える。何々法に基づく何々をもってカギカッコ付きの「緊急事態宣言」を出すのだとしても、「緊急」「宣言」「翌日から」という言葉の組み合わせのアンマッチさは、どうも座りが悪い。これは言葉の問題ではあるけれど、出し方の問題でもあると思う。もちろん、出すまでの経緯の問題もある。

 考え方によっては、緊急事態宣言を出すかどうかが議論された時点ですでに緊急事態だとも言えるわけで、一般用語としての「緊急事態」と法律用語としての「緊急事態」が入り混じり、頭の中をうろついていて、本を手に取ることができない……というのは半ば冗談だけれども、『水木しげる漫画大全集』を温存したまま、誕生日を迎えそうな気配ではある。