2月28日|『水木しげる漫画大全集』を読む日々 vol.031

 『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』が香川を走るという連絡があり、途中から見た(以前の放送を再編集して振り返る番組)。この番組はかかる音楽がおもしろいが、印象的なのは充電がなくなりそうなときにかかる『老人と子供のポルカ』と、爽快な走行シーンで流れる『さすらい』だろう。ドローンで撮られた風景は、毎回見ていてきれいだと思う。

 放送から一夜明けて、あらためて『さすらい』を聴きたいと思った。残念ながら原曲は持っていなかったが、星野源と奥田民生が歌ったライブ映像と、Beautiful Songsの出演者勢揃いで歌ったライブ盤で聴くことができた。

 大貫妙子、奥田民生、鈴木慶一、宮沢和史、矢野顕子が集まり、「Beautiful Songs」としてコンサートツアーを行なったのが2000年の夏。僕がちょうどTHE BOOMを聴きはじめた時期にあたる。今日久しぶりにそのライブCDを再生した。このメンバーが集まり、共演するというその凄さは、当時よりもいまの方がよくわかる。もちろん『さすらい』もいい。20年前のエネルギーを、いまもまだ感じることができる。20世紀最後の夏の出来事だった。


 今日で2月が終わる。『水木しげる漫画大全集』は通巻010まで来た。貸本の世界。巻を追うごとにおもしろさが増している。長編作品が多く、"読ませる"。

 しばらく貸本時代の作品が続くが、3月には戦記モノに突入する。巻の並びの関係でそういうことになる(ちなみにそのあと22巻から46巻まで「鬼太郎」が続く)。

 もう3月かという気もするし、まだ3月かという気もする。まだ10巻かという気もするし、もう10巻かという気もする。とはいえ残りは104冊……、そう考えると、"まだ"3月ということにしておいてほしい。