2月6日|『水木しげる漫画大全集』を読む日々 vol.022

 今月も『ダイの大冒険』新装版の発売日が来た。

 この漫画は初期と後期の絵柄に比較的変化がないけれど、さすがに連載終了から20年以上が経過し、この新装版のために書き下ろされた表紙の絵は、当時のキャラクターからはだいぶ変わっている。まあ、それはご愛嬌というものだ。

 今月出たのは11巻と12巻。ハドラーが超魔生物になり、老バーンの顔が初お目見えし、ハドラー親衛騎団が生み出され、ポップにメドローアが伝授され、バランは魔王軍から離反した。ハドラー親衛騎団とノヴァの登場で、主要キャラはひと通り揃ったようが気がする(誰かを忘れているかもしれない)。

 僕が連載当時、最初に買った単行本は19巻で、それは新装版だと今月出た12巻と来月出る13巻収録分になる。僕個人としては非常によく親しんだエピソードで、なにしろしばらくの間は19巻と20巻しか持っておらず、来る日も来る日も対ハドラー親衛騎団の緒戦(メドローアが実戦ではじめて使われる)を読み、ラストのハドラーの「早く始めよう。俺には時間がない」みたいなセリフ(手元にないので正確な言い回しは不明)で、次の展開を早く見たいと思ったのだった。

 話としては、ここから死の大地に乗り込むことになるのだけれど、そこまでに費やしたのが単行本で20巻。そこから完結までにかかるのが17巻。ここから先がもたもたするというわけではなく、ここまでのテンポのよさに驚くべきなのだろう。


 漫画も12巻となるときちんと置く場所を考えないといけない。特に今回は新装版で作りがしっかりとしている。

 今日は晴れてずいぶんと暖かかった。窓を開け、部屋の本棚を片付ける。片付けても12冊分(というより全巻揃うと25冊)のスペースは捻出が難しい。結局立てて並べるスペースは作れなかった。

 今日の『渡辺篤史の建もの探訪』は「中心に吹き抜けの書庫がある家」という良回だった。空間を贅沢に使い、使い方にもメリハリのあるおもしろい家だった。

 書庫、あるいは図書室のある家に住みたい。「理想の本を保管するスペース」はどういうものか、いつか一つの答えを出して、それを具現化できたらと思っている。永遠のテーマかもしれない。