『24時間の日々』を上梓しました。
2020年11月1日から2021年2月6日の日々を収めた日記本です。
昨年1月より出版してきました日記本「言葉に棲む日々シリーズ」の最終巻(第5巻)です。
シリーズ第3巻『ここが日々なら』のあとがきで、僕はこのように書きました。
「日記を公開するというのは、小説や随想を公開するのとはまったく違った感覚を得ることになる。采を投げて目が出るのを見守るしかないという、そんな頼りない気分になる。手応えやつかみどころがない、というわけではない。そんなものがもともと存在しない世界に飛び込んだ気がする。」
その思いは、基本的には、いまも抱いています。
しかし、この最終巻とした『24時間の日々』を作りながら、端的に言うと、僕ははじめて自分の日記本を素直に「おもしろい」と思いました。
第1巻(作っていたときはシリーズの第1巻になるとは思っていませんでしたが)の『言葉に棲む日々』から一年と少しの間、日記を本にし続けて、ようやくはじめて充実感を得ることができたような気がしました。そしてそれは、振り返ってみると、「続けたこと」で生まれたおもしろさだったようにも思います。
僕が日記本を作った意味は何だったのか、続けることにどれだけ意義があったのか、結論を急ぐことはしませんが、いま感じているこの充実感だけは確かなものとして感じられています。
本書の構成は以下の通りです。
・まえがき
・11月の日記
・幕間コラム「僕がツイッターに書き込みをしない理由」
・12月の日記
・幕間コラム「仕事について」
・1月・2月の日記
・あとがき
本文133ページ
本体700円+税
「月報5」付き(内容は随想「引っ越しグラフィティー・川崎」「ラジオと曲紹介」の二本立て)
本書は下北沢の「日記屋 月日」さんにてお取り扱いを予定しています。
オンラインストアについては準備でき次第あらためてご報告します。
ご贔屓のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。