冷えを乗り越える

 今年の冬は寒い気がします。「子どもの頃は水たまりの水が毎日凍ってたよな~。最近は全然凍らないな~」なんて毎年言っていたのですが、今シーズンは毎日のように水たまりの水が凍っています。先日は久しぶりにけっこうしっかり雪が積もって、けっこうしっかりはしゃいで雪見をしてしまいました。

 僕は昔から体の末端部が冷えやすく、高校一年生まではしもやけに悩まされていました。その後、しもやけになることはなくなったのですが、手足の指先や耳が冷えやすいことも、冷えると体や頭の動きが悪くなることも変わりはありません。

 ただ、ここ数年で状況はだいぶ改善されました。いろいろと体を温める方法を試して、自分なりに有効なやり方が揃ってきたのです。寒い冬ですので、いくつかご紹介したいと思います。


 まず足首にはレッグウォーマーを着けています。レッグウォーマーは、靴下のお店でもネットショップでも、女性向けのコーナーにあったり女性モデルが着用している写真が載せられたりと、女性用アイテム感が前面に出ていることが多いのですが、僕は夏以外の時期に着用しています。夏でも冷房の具合によっては薄手のレッグウォーマーを足首に着けます。僕が足首の冷えに弱いということもあるかもしれませんが、足首を冷やさないことは、体の調子を守る上で重要なことだと感じています。


 足首と同様に手首も温めています。これは指先部分のない手袋を装着したり、それを手首まで下げたりしています。僕は手の指がとても冷えやすいのですが、手首を温めていれば冷えはかなり軽減されます。

 あまりに冷えるときは、指先なし手袋を手に装着し、手の甲と手袋の間にカイロを入れると、両手の指先、さらには足の指先までぽかぽかになります。手のひらではなく、手の甲の側です。何年か前にこの手法を発見したとき以来、手の冷えへの怖さはだいぶ軽減されました。血管ってちゃんと全身に繋がっているんだなあと、妙に感心したのを覚えています。


 末端でいうと、他に僕が欠かせないのは耳の保温です。耳あて、もしくは耳まである帽子、またはヘアバンドで耳を覆って温めます。屋外はもちろん、屋内でもしばしばこれら「耳ウォーマー」を着けています。


 あとは、ネックウォーマーも屋外用と屋内用を用意して、部屋でも寒いときは首巻きをします。

 腹巻きもします。腹巻きはオールシーズン、真夏でも着けています。真夏、Tシャツ一枚なんかだと、意外とお腹が冷えていることがあるんです。

 冬の腹巻きでいうと、普通にお腹にあてる他に、カイロを貼ったものを胸のあたりまで持ち上げています。背中の肩甲骨と肩甲骨の間付近を温めると体の調子がいいのですが、服に貼ったのでは一度貼ったら使い終わるまで剥がせず、椅子にもたれたり横になったりもしにくいので、腹巻きを必要なときに必要な箇所に動かすことで対応しているというわけです。動かせれば、腰にあてることも、お腹側にあてることもできます。


 寝るときにはこれら冷え対策装備はすべて外すのですが、かわりに湯たんぽを使っています。寝るときに足先を冷やさない、あるいは冷えた足先を温めるという意味では、湯たんぽに勝るものはないと思います。低温やけどと、あと寝ている間に暑くなって布団をはねのけて朝起きたら寒いというのにはお気をつけください。


 この時期、手袋もせず、耳あてもせず、ネックウォーマーも着けずに外を歩く人を見かけることがあります。人間の体って人によって全然違うんだなあといつも感じています。そりゃまあ冷えない体であることに越したことはないですが、そうはいっても自分は冷える体なので、こんな感じで対処しているわけです。体を温めるようになってから、成績が向上して部活でも大活躍、素敵な恋人もできて人生ウハウハ、なんていうわけではないですが、いや、でも案外、そのくらいのありがたさはあるかもしれません。